直ちに中医協において検討すべき事項について(参考1)

療養病床に入院する高齢者の食費・居住費の負担について
1.見直し案の概要
(対象者)療養病床に入院する70歳以上の高齢者(平成18年10月以降)
(負担額)①食費 食材料費及び調理コスト相当を負担(4.2万円)
②居住費 光熱水費相当を負担(1.0万円)
*現行は食材料費相当を負担(2.4万円)
*1割の定率自己負担と合計した場合の平均的な負担額は、9.4万円(介護は8.9万円)
(保険給付) 入院時生活療養費の基準額から標準負担額を控除した額を入院時生活療養費として支給
* 現行の入院時食事療養費は、入院時食事療養の基準額(日額1920円)から標準負担額(一
般所得で日額780円)を控除した額を入院時食事療養費として支給
2.略
3.負担の対象外となる患者
入院医療の必要性の高い状態(人工呼吸器、中心静脈栄養等を要する状態や脊髄損傷(四肢麻痺
がみられる状態)、難病等)が継続する患者及び回復期リハをうける患者については、現行どお
り食材料費等相当のみ負担することとする。

上記資料は厚労省ホームページよりdownload。
私的解釈
同じ療養病床の医療保険適用の病床に入院していても負担額が異なることとなる。
また、この資料をみて回復期リハ病棟の開設を考慮する病院が出てくると思われるが、そのような病院は既に出遅れてしまっている。今回4月の改定で、病院というところは急性期医療をしなさいと言う国の強い意志が見て取れるわけである。ここにいたって回復期リハ病棟を考えるようでは病院経営としてはお粗末である。
今後病院というものを継続運営するとすれば入院治療だけで採算のあう方向を模索しなければならない。
病院運営にいま求められるのは「覚悟」であるとおもう。